与信管理の位置付け
経営上の重要システムとしての与信管理
与信管理は、販売管理、財務管理、人事管理といった会社の主要なマネジメント機能をつなぐ、経営上の重要なシステムです。
これを有効に機能させることによって、販売金額の増加、利益率の改善などの営業戦略、資金負担や金利負担の減少、自己資本の増強などの財務戦略、さらに人材育成、リスクマインドの向上といった人事戦略が的確に行われるようになるのです。
したがって、与信管理戦略を考える上では、これらの主要機能との整合性を取り、社内全体で取組めるようにしなければなりません。
図式:企業経営における与信管理の位置づけ

さまざまな経営リスクの中の与信リスク
企業を取り巻くリスクは、企業経営に起因するリスクと外部環境に起因するリスクなどに分けられ、以下に挙げるように多岐にわたります。
図式:企業を取り巻くリスク

どんな企業も、投資に対するリターンやそのリスクが顕在化した時の影響度を考慮しながら、さまざまなリスクを管理していく必要があります。
- [ 企業経営を取り巻く環境に伴うリスク ]
- 為替・金利などの金融市場の変動に関わるリスク、法人税などの税制変動に関わるリスク、規制緩和など法規制変更に関わるリスク、カントリーリスク
- [ 企業経営上のリスク ]
- 消費者の市場動向などのマーケティングに関わるリスク、資金調達などの財務に関わるリスク、ノウハウを持った人材流出・不足やモチベーション低下などの人事に関するリスク
- [ 経営上の事故に関わるリスク ]
- 有害物質の流出などの環境汚染に関わるリスク、商品クレームなどの製造物責任に関わるリスク、ハードウェアの故障や情報漏洩などの情報セキュリティに関わるリスク、火災・爆発や労働災害などの事故に関わるリスク
- [ 外部環境リスク ]
- 地震・水害・停電などの災害に関わるリスク、テロや経営幹部の誘拐などのリスク、デマ・中傷による評判(レピュテーション)に関わるリスク
与信リスクは、社外である取引先の倒産に関わるリスクであることから、企業経営を取り巻く環境に伴うリスクと言えますが、組織体制を構築することでリスクの発生を防止することができるという意味では、企業経営上のリスクととらえることも出来ます。
したがって、与信管理を行うことによって、そのリスクを軽減していくことが求められるのです。











